【流星ワゴン】無料で見逃し動画をフル視聴する方法！広告なしで公式ドラマ1話〜最終回まで全話配信🌟西島秀俊・あらすじ・キャスト・口コミ感想

永田忠雄（ながたただお）／香川照之

「わしら朋輩じゃ」が口癖で、血の気が多く、自他共に認める亭主関白型。

43歳で金貸しの仕事に興味を持ち事業を興し成功するのだが、父のそんなやり方に反発している息子の一雄は後を継がずそりが合わない。

現在の一雄の元に「忠さん」として現れワゴンの旅に同乗する。

永田美代子（ながたみよこ）／井川遥

幸せな結婚生活を送っていて、不満などなく、良き妻良き母親であるように見えるが実は大きな空虚感を抱えている。

あるときから一雄にウソをついて外出することが多くなる。

息子の広樹が受験に失敗して家庭内暴力をするようになり一雄に相談することも出来ず耐えきれなくなって家を出てしまう。

そして理由を告げることもなく、一雄に離婚届を送りつける。

永田澄江（ながたすみえ）／倍賞美津子

上品で静かなたたずまいであるが、実は芯は強く、自分にも他人にも厳しく、血気盛んな亭主関白の忠雄に、時には手をあげられることもあるのだが、最後はしっかりと自分の意見を言って陰ながら忠雄を支えている。思いやりが深く優しい女性。

永田広樹（ながたひろき）／横山幸汰

もともとは友だちも多く明るい性格だったが、友達との付き合いよりも受験勉強を優先させていたことで友人とは距離が出来てしまった。

しかし中学受験に失敗してしまい、いやいや入学した公立中学では、いじめの標的になってしまう。

それ以来、自宅にひきこもり、家庭内暴力を振るうまでに荒れてしまう。

橋本義明（はしもとよしあき）／吉岡秀隆

義理の息子である健太がなかなか心を開かず悩んでいたとき、めずらしく「ドライブに行きたい」という健太の一言で免許取得。

初心者ドライバーとしてドライブに出掛け事故を起こし、健太とともに命を落としてしまう。

しかし強い後悔の念から基本的には明るい前向きな性格の幽霊となって一雄の前に現れる。

橋本健太（はしもとけんた）／高木星来

生前は橋本に対して反発していたのだが、死んでから心を開き一雄たちと共にワゴンで旅に出る。

利発的な少年で底抜けに明るい性格は、とまどう一雄たちにいい影響を与える。

普段は笑顔を絶やさず悩みなどないように振る舞っているが、ふとした瞬間に生き残った母親のことを思い出し言葉に出来ないほどの寂しさを募らせている。

永田一雄はこの半年間のうちに、リストラと家庭崩壊を味わい人生の縁に立たされていた。

さらには長年確執のある父が末期癌だと知らされされるのだが、今更寄り添うことも出来ずにいた。

「なんで、こうなったんだ…なんで…」次々と自分にのしかかってくる身内の問題に理由付けが欲しくて一雄は一人、駅前のベンチに座り自問自答を繰り返していた。

そんなとき、ワゴン車が一台目の前に現れる。そこには交通事故で死んだはずの橋本親子が乗っていた。運転手は、橋本義明。

息子は健太という。一雄はなぜか吸い寄せられるように車に乗り込んだ。

そして3人で過去の大切な場所を巡るうちに、妻や息子とうまくいかなくなったきっかけを知ることになる。

さらには忌み嫌っていたはずの父親が、自分と同い年の状態で、現実の親子でも、友人でもなく、家族同然の大事な親友、「朋輩（ほうばい）」として、一雄と共に橋本の運転するワインカラーのワゴン車で旅をすることになる。

一雄と忠雄は「タカラベ電機」会長の葬儀会場に来ていた。そこに、一雄の上司・藤木常務が現われる。この藤木が一雄をリストラした張本人だ。

この日に常務一派の決起集会があることを憶えていた一雄は、常務に取り入るため、本来断っていたその会に参加することにする。

しかし、こちらを見下すような態度を取る藤木常務に対し機嫌を損ねた忠雄は、踵を返して一雄の家へ。

一雄はしぶしぶ追いかけるが、その道中で美代子と広樹の姿を見かける。

子犬を抱いて浮かない顔をしている広樹に、「お父さんに相談してみたら？」と美代子が勧めるのだが、広樹は「どうせダメだよ…」と言って子犬を元いた場所に戻して帰って行った。

実は動物を飼うことを一雄は許さなかったからだ。しかし一雄は、当時そんなことがあったなどとは知らず、家族のことなのに何も知らない自分にショックを受けていた。

過去をやり直すにはリストラを回避するのが先決と、一雄は藤木常務と向き合うのだが失敗に終わる。

一方、忠雄はワゴンでの旅が性に合っているのか騒がしく落ち着きがない。そんな雰囲気の中、橋本はある場所にワゴンを停める。

そこは健太が生前通っていた小学校。健太はさっそくワゴンから降り、忠雄に逆上がりを教えてもらうのだが、どんなに頑張ってもできるようにならない。

実は、現世からいなくなる時点で出来なかったことは、死んだ後に出来るようにはならないのだ。

悔しがる健太をよそに、橋本は健太を成仏させてやって欲しいと一雄に頼む。

しかしそれは父親の役目ではないかと一雄が言うと、「私にはムリなんです」と、さみしそうな顔でつぶやいた。

次に一雄と忠雄が降り立った過去は、とある工場の前。めずらしく健太も一緒についてきた。

一雄は家族ときちんと向き合うため自らワゴンを降り、自宅に帰った。

広樹を同級生のイジメから救うため、引っ越しを提案するのだが、いつもと様子が違う一雄のことを美代子は素直に受け入れることが出来ないでいた。

「美代子は何も心配しなくていいから」と一雄は美代子を気遣うのだが、なぜか美代子は強く反発する。

コソコソ会ってる男と離れがたいからかと疑う一雄は、密会相手の古閑と会う美代子の後をつける。

すると美代子は古閑に数十万もの金を渡すところを目撃し、一雄はショックを受ける。古閑に渡した金は家族のためにと一雄が貯金していたものだった。

調べると残高はわずかしかない。美代子は家族の全財産を男に貢いだのか…。そこまであの男に入れ込んでいるのかと愕然とする一雄。

そのとき、一雄の携帯に病院からの連絡が入る。

ワゴンは、とある峠で停車した。そこは橋本と健太が命を落とした事故現場だった。

橋本は、言いたいことを言い合える一雄と忠雄の親子関係が羨ましいのだとしみじみと呟く。

自分と健太は傍目からは仲の良い親子に見えるかもしれないが、健太に対して一歩引いた態度で接してしまい、言いたいことも言えずにいるのだと胸の内を明かした。

そして自分たち親子についての秘密を一雄と忠雄に打ち明ける。

さらに、人生の良いことも悪いことも大して経験しないまま死んでしまった健太を、せめて成仏させてやりたいと橋本は言う。

そのために自分が事故に遭って死んだということを受け入れる必要があるのだと。しかし、健太はかたくなに成仏することを拒んでいる。

なぜなら、成仏すると大好きな母親のことを忘れてしまうからだと。だからもう一度、母親に会って悲しませたことを謝り、自分のことを忘れないで欲しいと伝えたい。

健太はこの世に残している未練をそう語った。普段は底抜けに明るい健太の切実な想いを知った一雄と忠雄は、健太と共に母親を探すことを決心する。

現世の自分が末期がんで死の床におり、大きな後悔を抱えていることを一雄から聞いた忠雄。

ワゴンで一雄と一緒に旅をしている、一雄と同じ歳の自分は、後悔しないようにやり直したいという強い思いから現れた霊だと悟った。

その後悔を消し去らなければ、現世の忠雄が死んでしまえば、一雄と同じ歳の自分は生霊として永遠にこの世をさまようことになる。

いても立ってもいられなくなった忠雄は、その後悔をつくらないように、現実の世界の自分に会いに行こうとするのだが、もし、現実に生きる忠雄と過去の忠雄が対面すれば、時間の流れを変えることになり取り返しのつかないことになると橋本に聞いた一雄は慌てて忠雄のことを止めようと駆け出した。

末期がんで容態が急変した現実世界の忠雄は、蘇生措置によって奇跡的に持ちこたえた。だが依然予断を許さない状態。

その状態に、妻の澄江は仲違いをしたままの一雄が来てくれるのを待っているんだと確信していた。

同じ頃、生霊の忠雄を襲っていた苦しみもパタリと止み、橋本が次の分岐点へとワゴンを走らせようとした時、健太がいくのを嫌だと叫んだ。

やはり、母親が自分のことを覚えているかどうしても確かめたいのだという。

「今度は逃げないから」そう自分の覚悟を示す健太だったが、同時にそれは母親への未練を断ち切って成仏することになるのだと橋本に諭される。

しかしそれでも健太の決意は揺るがなかった。そんな健太のことを橋本は微笑んで送り出すのだが、その笑顔の裏に何かを隠している様子で、忠雄だけが何かを感じ取っていた。

考えてみると、橋本が運転するこのワゴンには後悔を抱えたまま死に直面した人間ばかりが同乗している。ということは自分にも死が迫っているのか？

一雄はその疑問を橋本に投げかけるが明確な答えは帰ってこない。その代わりに、「もうすぐこの旅は終わる。

どうか悔いの残らないように…」それだけを告げ、橋本はワゴンを最後の場所へ走らせる。

次に一雄が降り立ったのは、広樹が滑り止めの中学の受験にも落ちた頃の永田家だった。広樹は情緒不安定になり、美代子は相変わらずパチンコにのめりこんでる。

過去を巡る旅をしてきた結果、何も好転していない過去の世界。このままではまた何も変わらない。いったいどうすれば家族を救えるのか。

悩む一雄に、澄江から電話がかかってくる。そして何のかんの言っても忠雄と澄江の夫婦としての強い絆を感じた一雄は、忠雄流のやり方で家族を救おうと動き出す。

ようやく過去を巡る旅の成果が出始めた頃、一雄は橋本から、この旅が終わる頃に一雄に死がおとずれると告げられる。

一雄が橋本親子と初めて出会ったあの頃はとても寒く、自暴自棄になっていた一雄はひどく酩酊していた。

なにより生きる気力が全くなかったのだ。この話を聞いた忠雄は、橋本に激しい怒りをぶつけるが、以前より薄々感じていたことだっただけに一雄本人は冷静に受け入れていた。

この旅を経験した一雄は、自分の命よりも大事なことに気づいたからだ。

そして気がつくと、過去の世界に降り立っていた一雄は、もう一度しっかりと美代子と広樹に向き合うことを決意する。

一方、橋本は忠雄にこのまま一雄と分かり合えずに死んでもいいのかと問い掛ける。

一雄がワゴンに戻ってくると、健太が泣いていた。現実世界の忠雄はまだ死んではいないものの、生霊としての忠雄は存在できなくなってしまったため、この場から消えてしまっていたのだった。

一雄は、忠雄のとてつもなく大きな後悔とは、一雄が抱えている苦しみから救い、そして親子の絆をとりもどすことだったと橋本から知らされる。

忠雄を生霊のままたったひとりでこの世に残していくことは出来ない。今度は自分がチュウさんを助けたい…。

そんな一雄たちの思いを乗せ、ワゴンは現実世界の福山へ飛ぶ。２０１５年１月・福山。

無事に現実世界にたどり着いた一雄たちは、忠雄を探して永田家前までやってくる。なぜ忠雄は羽振りが良くなってもこの古い家を建て替えなかったのか。

その理由を橋本から聞かされ、一雄への父としての思いの深さを感じ、一雄は驚きを隠せなかった。

一雄と忠雄は橋本のワゴンで旅をした結果、親子の絆を取り戻すことが出来るのか！？